SDR(えすでぃーあーる)
「Special Drawing Right」の略。「特別引出権」と訳される。IMF(国際通貨基金)加盟国が、国際収支が悪化するなどの危機に直面した際、IMFへの出資額に応じて割り当てられている「引出権」を他の加盟国に渡すことによって、必要な外貨を入手できる。これまでは、「ドル(米ドル)」「ユーロ」「円」「ポンド」の4通貨がSDRの構成通貨だったが、2016年10月から中国の「元(人民元)」が新たに加わることになった。しかし、「人民元」は市場での為替取引による変動相場制ではなく、中国共産党が為替相場を決めているため、今後、抜本的な通貨改革を求められると考えられている。