直間比率(ちょっかんひりつ)

直接税と間接税の比率のこと。日本が消費税を導入するかいなかを議論していた1980年代後半に、消費税導入賛成派がよく使った用語が「直間比率の是正」だった。すなわち、「日本は直接税の比率が高く、間接税の比率が低い。このアンバランスを是正するためにも、消費税を導入すべきである」という論理である。しかし、このとき「なぜ直接税の比率が高く、間接税の比率が低いとダメなのか」を合理的に説明した人はいなかったし、そもそも多くの人が疑問すら抱かなかった。現在まで、直間比率のバランスが悪いと何がよくないのかを、特定の立場からではなく、一般論として合理的に説明した例はない。


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