ナチス(なちす)
第二次世界大戦前にドイツに存在した政党。「国家社会主義ドイツ労働者党」などと訳される。アドルフ・ヒトラーが総統として率いた。独裁政権のイメージが強いが、ナチスの議席拡大もヒトラーの政権掌握も、民主的手続きによって行われている。だが、政権掌握後は独裁的となり、「アーリア人至上主義」「反ユダヤ主義」「反共」「指導者(ヒトラー)の独裁」といった思想に基づいた政治を行った。特に「反ユダヤ主義」は有名で、公にユダヤ人の迫害を行い、アメリカなど他国へ逃げるユダヤ人も相次いだ。ドイツの敗戦ナチスも消滅。ドイツ人は戦後、ナチスを完全否定し、ある意味でのスケープゴートとすることで、自分たちの戦争責任を回避したとの批判もある。