シリア問題(しりあもんだい)
2011年から続いているシリア政府軍と反体制勢力との武力衝突。アサド政権と反政府勢力との紛争だけでなく、イスラム原理主義勢力とクルド人勢力との紛争、あるいはシーア派(シーア派から分派したアラウィー派)対スンニー派の宗教対立の側面などもあり、混乱をきたしている。この混乱の中、化学兵器によって市民に犠牲者が出たことが報じられる。アサド政権は反政府勢力によるものだと主張するが、政権側も化学兵器を使用していたことが明らかになる。これに先立って、アメリカのオバマ大統領は「シリア政府が化学兵器を使用した場合、アメリカ軍はシリアに介入する」と宣言していた。しかし、アメリカは政府軍による化学兵器の使用が明らかになったあとも、軍事介入することはなかった。