トリクルダウン(とりくるだうん)
「トリクルダウン(trickle down)」とは「ぽたぽたと滴り落ちる」こと。「富めるものが富めば、貧しいものにも富が自然に滴り落ちる」という考え方のことを「トリクルダウン理論」と呼ぶ。第二次安倍内閣で経済財政政策を担う人たちの多くは、この理論を信じ、「富めるものが富む」ための政策を推し進めている。しかし、現実的には富めるものが富んでも、所得の格差が増大するだけで、貧しいものに富が滴り落ちてはいない。現代のように国際的な資本の移動が認められていると、富めるものが得た利益を別の国に投資することができるので、たとえ富めるものの近くにいたとしても、その人も富が滴り落ちるとは限らない。現実的には成り立たない理論と言える。