トリクルダウン理論(とりくるだうんりろん)

富める者が富めば、自然と貧しい者にも富が滴り落ちるとする考え方。新自由主義など、市場原理主義を肯定するための裏付け理論として利用されることが多い。ただし、現実はなかなかこのとおりにはならず、単に格差が拡大するだけで、貧しい者にまで富が滴り落ちてはこない。滴り落ちたとしても微々たるもの、あるいは海を越えて外国に滴り落ちるケースも多い。格差拡大によって社会不安を増大する理論として、現在では誤りであると認識する人も多い中、未だにこの理論に固執して、結果的に日本経済の格差を拡大させる政策を提言している識者もいる。


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