新古典派経済学(しんこてんはけいざいがく)

もともとは、ケンブリッジ大学のアルフレッド・マーシャルらのケンブリッジ学派の経済学を指したが、現在ではレオン・ワルラスの「一般均衡理論(消費者、生産者はすべての財の価格を与えられたものとして行動する完全競争市場を前提とする経済理論)」の流れを支持する経済学を指す。経済的自由放任主義を根本とする。市場に任せて、自由に経済活動するのが最も効率的であり、最大の経済成長を促す理想的な形だと考える。しかし、一般均衡理論のような、すべての財の価格を知った上で比較検討し、場所の移動コストゼロとして購入を決めるなどという消費者は現実には存在しえないし、新古典派経済学が掲げる「セイの法則」(供給は自身の需要を産む=需要と供給は常にバランスする=生産した商品は必ずすべて売り切れる)も現実にはありえないなど、「新古典派経済学の理論は机上の空論である」との批判も大きい。


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