家内制手工業(かないせいしゅこうぎょう)
工業の形態の一種。生産者とその家族が生産するための資本(原料や器具など)を自身で所有し、手作業で生産をする工業形態。やがて、富が集中するようになると、問屋商人から資金や原材料、生産器具を前借りして生産する形態が生まれた。これを「問屋制家内工業」という。次の段階として、各家々で生産を行うのではなく、一ヵ所(工場)に集まって分業体制で工業生産を行う形態が生まれた。これを「工場制手工業」という。さらに工場の生産器具が発達し、自動化された「機械」になると「工場制機械工業」という形態になる。生産性は、「家内制手工業」から「工場制機械工業」に向かって飛躍的に向上していった。