吉田調書(よしだちょうしょ)

2011年に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故について、そのときの様子を政府の事故調査委員会(東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会)が、当時の原子力発電所の所長だった吉田昌郎氏から聞き取り調査をした記録の通称。当初は機密文書扱いだったが、2014年5月に朝日新聞がスクープ的に特集記事を組み、特設のウェブサイトを開設して報道した。そこには、原発の所員が吉田所長の命令に背いて勝手に現場を離れたかのように書かれていたが、実際にはそのような事実はなかった。現在は、一部を除いて公開されており、誰でも閲覧できる。なお、吉田昌郎所長は2013年に食道がんのために他界されている。ちなみに、どちらも朝日新聞が関係しているため、吉田清治氏の「いわゆる従軍慰安婦問題」と混同する人もいるが、何の関わりもない。


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