マイナス金利(まいなすきんり)
銀行の預金金利がマイナスになること。また、その金利のこと。普通は銀行にお金を預けておくと預金者が金利をもらえるが、マイナス金利になりと、預金者が金利(手数料)を支払うことになる。ただし、実際にECBが行った政策は、中央銀行の当座預金の金利をマイナスにしたことなので、一般の預金者には直接的には関係ない。これによって、銀行は中央銀行の当座預金にお金を置いておくと損をしてしまうので、他の使い道を探るようになる。本来の目的は「企業や家計への貸し出しにお金を回すようにする」ことだったが、実際には企業や家計にはあまり回らず、国債が大量に買われることになった。日本では、2016年2月に歴史上初めて、銀行がもつ日銀当座預金の一部に対して0.1%のマイナス金利を課すマイナス金利政策を始めた。ECBと同様「企業や家計への貸し出しにお金を回すようにする」ことが目的だったが、ヨーロッパと同様に国債が大量に買われることになり、国債の長期金利までもがマイナス金利になってしまった。