エカテリーナ2世(えかてりーなにせい)
(1729-1796)ロシア帝国女帝(在位1762-1796)。プロイセン王国(ベルリンを首都とし、ドイツ北部からポーランド西部にかけて支配した)の軍人の娘として生まれる。14歳でロシア皇太子妃候補となり、1745年、16歳でロシア帝国皇太子ホルシュタイン公ピョートル(後のピョートル3世)と結婚した。1762年、国内の支持を失った夫ピョートル3世から帝位を奪い、女帝として即位する。後に、啓蒙専制君主の代表とも言われ、ロシア帝国の領土を大きく拡大した。オスマン・トルコとの戦争(露土戦争)に勝利し、ウクライナやクリミア・ハン国を併合。ポーランド分割を主導して、ポーランド・リトアニア共和国を消滅させた。