大躍進(だいやくしん)
1958年から1960年にかけて中国で行われた、農業、工業の大増産政策。毛沢東の指揮下で行われた。数年で米英の生産力を追い越すという夢物語によって始まり、そのため人民に無理なノルマを課し、ノルマを達成できなかった指導者や批判的な意見を述べた指導者は処罰の対象となった。そのため、各地の現場指導者たちは、ノルマを達成したかのような水増しした数字を報告するようになる。この水増しの報告は、現在の中国政府と地方政府との関係においても続いていると言われている。なお、無理な政策を推し進めた上に、水増しされた数字をもとに分配計画も策定されるなど、中国経済は大混乱に陥り、結果、大量の餓死者が出るなど大失敗に終わった。これによって、毛沢東は実質的な権力を失い、文化大革命で復権するまで、一時失脚することになる。