第36回「健全な民主主義が成立しうるのか」 2015年2月12日

月刊三橋ユーザーの皆様、お世話になります。三橋貴明です。
さて、三橋は現在、複数のメディアのレギュラー、準レギュラーを掛け持ちしているのですが、ある放送局で大阪都構想を巡る藤井聡先生(現:内閣官房参与)、橋下徹大阪市長をはじめとする大阪維新の会の争いが話題になりました。
ご存知ない方は、以下をご覧下さい。
【「大阪都構想」問題の本質】
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11987998680.html
【続 「大阪都構想」問題の本質 】
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11988849516.html

上記の某放送局で、藤井先生をお呼びし、本問題を取り上げようという話になったときに、ある方が、
「でも、藤井先生を読んで大阪都構想について話させると、橋本さんや大阪維新の会がクレームを入れてきませんかね」
と、発言したのです。まさに、それが「向うの手」なのです。
誰であっても、ツイッターで罵倒(しかも、数日間続いたりします)されたり、電話でクレームをつけられたり、新聞で「上司(藤井先生の場合は京大総長)に見解を問う!」などとやられることは、嫌なものです。と言いますか、面倒くさいのです。
というわけで、「嫌だなあ」「面倒だなあ」とメディアのチャネル(電波、紙面など)を握る人たちに思わせれば、効果覿面。自分たちの路線に反対する政治的意見は、次第に世に広まらなくなっていきます。
結果的に、有権者は「正しい情報」に基づく投票ができなくなり、民主主義は崩壊します。
だからこそ、三橋は現在、専門外である「大阪都構想」を巡る「抗争」についてしつこく、しつこく取り上げ続けているわけです。ことは「大阪市を解体しますか、否か」ではなく、健全な民主主義が成立しうるか、という問題なのです。
(おかげで橋下市長のフォロワーと思しき方々から、ツイッターで猛烈に攻撃されています。まあ、三橋はツイッターをほとんど見ないのですが)

今週も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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