仮想敵国(かそうてきこく)

ある国が国防計画を作成する際、その前提として、国防対象とする国のこと。仮の敵国と想定することで、具体的な備えを考え、実行することができる。一国の軍備、兵器開発、軍事同盟などの安全保障体制は、すべて仮想敵国との関係で相対的に決定される。ゆえに、国防上、仮想敵国をもたないという国はない。ただし、これも国防上の理由から、通常、その国の仮想敵国がどこかということが公にされる(政府首脳や軍部首脳が公の立場で「我が国の仮想敵国はA国です」などと公言する)ことはない。


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