レントシーキング(れんとしーきんぐ)

「レント(rent)」とは地主が得る地代のこと。「シーキング(seeking)」はそれを探し求めること。地主は小作人に土地を貸して地代を得るが、そこでは付加価値は生まれない。基本的に労働もしない。他者が稼いだ富を搾取するだけである。転じて、それまで規制されていて参入できなかった利権に、ロビー活動による規制緩和によって割り込み、その利権の一部を得ることを「レントシーキング」と言う。

政府など官公庁に働きかけて、法制度や政策を変更させることによって、自らの利益を拡大させようとする。規制緩和による市場への新規参入を目論む企業経営者などが、積極的に行う行為であるが、民主的な手法をないがしろにするロビー活動であり、本来、許されるべきことではない。


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