ギリシャ危機(ぎりしゃきき)

ギリシャをめぐる経済危機。一般的には、2009年の政権交代で前政権の財政赤字隠蔽が明るみになり、さらに2010年1月に欧州委員会がそれを指摘し、ギリシャの財政状況の悪化が表面化したことから始まるギリシャ国債暴落、デフォルト危機等、ギリシャ経済の混乱のことを指す。ギリシャ国債のデフォルトは一時は回避されたかに見えたが、2015年、再度、デフォルト危機に陥る。ECBはギリシャの緊縮財政等を条件に金融支援を打ち出すが、ギリシャは7月5日の国民投票により、緊縮財政を拒否した。なお、「日本の借金はギリシャ以上なので、日本も危ない」とする稚拙な主張がなされるが、日本は独自通貨の発行権を持っており、通貨発行権のないギリシャとはまったく状況が異なる点に注意が必要である。


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